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イノベーターに求められる１つ目のチカラが「目のつけどころ」です。いかに良い仕組みをつくっても、経営資源が豊富にあっても、「目のつけどころ」が悪くてはイノベーションは実現しません。機会を見出し、「目のつけどころ」のよい発想をするためには、顧客と触れて深く思考するとともに、自社の経営資源や時代感を幅広く捉えるような、深さと広さが求められます。

１．顧客インサイト　 *必須　
あなたは顧客インサイトを捉えるためにどのような行動がとれると思いますか？（「顧客インサイト」とは、商品やサービスの価値を提供したい相手（個人・法人）の顕在的または潜在的な欲求のことです。） 解説

レベル5：顧客との対話を通じて、顧客自身も気付いていない独自のインサイトを捉えることができるレベル4：「5」と「3」の間レベル3：顧客と触れ合う機会を積極的につくり、直接本音を聞くことができるレベル2：「3」と「1」の間レベル1：顧客のニーズに関する情報を、間接的には把握できる　　　　レベル0：いずれにも該当しない


２．自社理解　 *必須　
自社の置かれている状況や経営資源についての理解度を教えてください。 解説

レベル5：自社のBS/PLを把握し、経営方針や全社戦略・事業ごとの課題を語れるレベル4：「5」と「3」の間レベル3：自社の主要な事業それぞれの特徴や動向（売上・商品やサービスの内容・顧客数・単価・顧客が体験するフロー・強み・弱みなど）を把握し、自分の言葉で語れるレベル2：「3」と「1」の間レベル1：自社の主要な事業それぞれの商品やサービスの内容を説明できるレベル0：いずれにも該当しない


３．環境理解　 *必須　
自分が担当している事業領域について、どこまで理解して仕事に取り組んでいますか？ 解説

レベル5：社会の変化やテクノロジーの進化が業界に及ぼす影響について思考しているレベル4：「5」と「3」の間レベル3：業界の市場規模や成長性について人に説明することができるレベル2：「3」と「1」の間レベル1：業界の商慣習やビジネスが成り立つ構造を把握しているレベル0：いずれにも該当しない


４．思考力　 *必須　
ご自身の思考力は、どのようなレベルにあると思いますか？ 解説

レベル5：多くの人が当たり前だと思っていることを疑い、独自性が高くかつ納得感のある論理展開ができるレベル4：「5」と「3」の間レベル3：論理的思考だけではなくシステム思考を使って因果関係を抑えた思考ができるレベル2：「3」と「1」の間レベル1：論理的に思考できる（論理的におかしいと人に指摘されることは少ない）レベル0：いずれにも該当しない

実際に計画を具体化していくためには「仕掛け」が重要です。事業を構成する要素を漏れなく考えることはもちろんですが、その事業や変革をうまく進めていくための仕掛けを考え、リサーチや議論を通じてブラッシュアップしていくことで、事業計画の可能性や説得力が高まっていきます。

５．ビジネスモデル設計力　 *必須　
事業を構成する要素を漏れなく洗い出し、構造化することはできますか？ 解説

レベル5：革新的で模倣困難なビジネスモデルを構想することができるレベル4：「5」と「3」の間レベル3：フレームワークに即して一貫性のあるビジネスモデルを描くことができるレベル2：「3」と「1」の間レベル1：ビジネスモデルの構築に必要な要素を洗い出すことができる（フレームワークを理解している）レベル0：いずれにも該当しない


６．うまい仕組みづくり　 *必須　
世の中にある「うまい仕組み」にどの程度精通していますか？ 解説

レベル5：世の中の「うまい仕組み」から学び、従来の慣習にとらわれることなく、より良い仕組みをくりだすことができるレベル4：「5」と「3」の間レベル3：自分の仕事の範囲を超えて「うまい仕組み」を知っており、日々の仕事に取り入れようとしているレベル2：「3」と「1」の間レベル1：世の中にある「うまい仕組み」の情報を積極的に収集しているレベル0：いずれにも該当しない


７．バージョンアップ力　 *必須　
他人の力や考えをどの程度取り入れることができますか？ 解説

レベル5：自分の考えと他者の考えを建設的にぶつけ合い、より良いアイデアを生み出すことができるレベル4：「5」と「3」の間レベル3：自分の考えたアイデアの中に、他者の意見を取り入れることができるレベル2：「3」と「1」の間レベル1：自分とは異なる他者の意見にも耳を傾けるように意識しているレベル0：いずれにも該当しない


８．シミュレーション力　 *必須　
事業における定量的な要素を洗い出し、重要な指標が何かを考えられますか？ 解説
レベル5：事業で最も重要な成功要因（KSF）やレバレッジ・ポイントを見極め、適切な打ち手を考えられるレベル4：「5」と「3」の間レベル3：事業を構成する主要な指標を把握し、それぞれの関係性や影響を語れるレベル2：「3」と「1」の間レベル1：事業を構成する主要な指標を把握している　　　　　　　　レベル0：いずれにも該当しない

新規事業であれ既存事業の変革であれ、机上で組み上げたビジネスモデルはあくまで仮説の集合体であり、それをそのまま現実社会にリリースしても、思い通りになることはありません。事業の立ち上げや変革に向けて本格的に動き出す前に、クリティカルな仮説について実験を行い、検証しておくことがとても大切です。万が一、クリティカルな仮説が間違っていた場合にはビジネスモデルを再構築できますし、うまくいけばその実験結果は周囲の賛同をえる強力な武器となります。仮説の実験は大きな予算をかけずに、小さく着実に進めていくことがポイントです。

９．仮説検証力　 *必須　
新しいことに取り組む際、仮説を検証するための実験を設計し、実行することはできますか？ 解説

レベル5：クリティカルな仮説を抽出し、最速（低コスト、短納期）で検証できる実験を設計・実行できるレベル4：「5」と「3」の間レベル3：一つひとつの仮説に対して、的確な検証が行えるように実験を設計することができるレベル2：「3」と「1」の間レベル1：検証が必要な仮説が何かを見極めることができる　　　　　　　　レベル0：いずれにも該当しない


10．事実から次を描く力　 *必須　
新たな事実に直面した際、計画や自分の考えに固執することなく、正しい対応が取れると思いますか？ 解説

レベル5：事実を正確に捉え、適切なアクションを考えることができるレベル4：「5」と「3」の間レベル3：実験や調査などから出てきた新たな情報から、事実を抜き出すことができるレベル2：「3」と「1」の間レベル1：実験や調査をやりっぱなしにせず、振り返ることができるレベル0：いずれにも該当しない

実験によってクリティカルな仮説が証明された後は、いよいよ組織からの承認を獲得し、チームビルディングを行い、プロジェクトマネジメントを実行していきます。承認獲得後は、関係者が一気に増えて考えるべき範囲が多岐にわたっていきますので、ビジネスモデルのみならず人間関係や実際の運用プロセスなど、実現に向けて様々な課題が立ちはだかります。主体性を発揮し、リソースをマネジメントしながら商品・サービスを形にしていきます。

11．主体性　 *必須　
日々の仕事において、自分はどの程度主体的に取り組めると思いますか？ 解説

レベル5：自ら仕事をつくりだし、困難にぶつかっても解決するまで諦めずに取り組めるレベル4：「5」と「3」の間レベル3：自分なりに仕事の意義を見出し、取り組むことができるレベル2：「3」と「1」の間レベル1：他人から頼まれた仕事に対して、求められた結果を出すことができるレベル0：いずれにも該当しない


12．承認獲得能力　 *必須　
自分が新しいことに挑戦したいとき、それを意思決定者（や支援者）に説明し、承認を得ることはできますか？ 解説

レベル5：会社としての意義や影響・リスクと対策を網羅的に考え、承認を得ることができるレベル4：「5」と「3」の間レベル3：自分の想いだけではなく、会社や決裁者の立場から思考することができるレベル2：「3」と「1」の間レベル1：新しい取り組みの意義を、自分の言葉で語ることができるレベル0：いずれにも該当しない


13．チームビルディング力　 *必須　
事業を創るために社内外から仲間を集めることができますか？ 解説

レベル5：社内外から多様な仲間を集め、パフォーマンスとモチベーションの高いチームをつくることができるレベル4：「5」と「3」の間レベル3：自分が取り組みたいことについて、相手の興味関心や課題意識と関連付けて語り、社内から協力を引き出すことができるレベル2：「3」と「1」の間レベル1：自分が取り組んでいる仕事の意義や魅力をストーリーとして語ることができるレベル0：いずれにも該当しない


14．プロジェクトマネジメント力　 *必須　
プロジェクトの状況に応じて適切なマネジメント手法をとることができますか？ 解説

レベル5：取り組む事業の不確実性の高さを見極め、アジャイル型・ウォーターフォール型を使い分けながら、プロジェクトを推進することができるレベル4：「5」と「3」の間レベル3：不確実性の高いプロジェクトを、アジャイル型（最低限の機能をリリースし、顧客のフィードバックをもらいながら徐々にチューニングしていくやり方）でマネジメントできるレベル2：「3」と「1」の間レベル1：不確実性の低いプロジェクトを、ウォーターフォール型（完成系を設計し計画通りに作り上げるやり方）でマネジメントできるレベル0：いずれにも該当しない





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