書籍『越境人材』がついに発売! ローンディール10年の集大成。組織も人も社会も変える“越境”のリアルが詰まった1冊

目次
越境の集大成が、一冊に。

2025年9月26日。ローンディールにとって特別な一冊が発売されました。創業者・原田未来による新著『越境人材 ― 個人の葛藤、組織の揺らぎを変革の力に変える』(英治出版 刊)です。
この本は、2015年の創業以来10年間、私たちが仕掛け続けてきた“越境”の実践知をまとめたものです。「レンタル移籍」「side project」「outsight」などの越境プログラムを通じて、NTTグループ、トヨタグループ各社、官公庁など、大企業のべ150社 / 1200人の越境人材に伴走し、挑戦を重ねてきた、そのリアルが凝縮されています。
実名企業・実名人材の物語が収録されているからこそのリアリティがポイントです。私たちの越境に賛同してくださった組織の方々、そして一緒に挑戦をしてくれた越境人材の皆さんとつくってきた10年の歩みをご覧ください!
本書のおすすめポイント
「越境とは何か」という基本的な話から、「越境で個人はどう成長するのか」「越境によって組織風土を醸成する」といった事例を交えた具体的な話まで、展開していますが、特に注目してほしいのは以下の4点です。
1. “越境”を体系的に学べる
「なぜ今、越境なのか」という問いから始まり、個人の成長、組織への影響、制度設計、社会的意義までを全9章にわたり丁寧に解説しています。断片的な事例紹介ではなく、理論と実践をつなげて整理されているため、越境に触れたことのない初めての方も、越境がもたらす意義やインパクトを体系的に理解することができます。
2. リアルな事例がベースになっている
本書の大きな特徴は、これまで積み重ねてきた実践に根ざしていることです。ローンディールが伴走してきた企業の実名事例が多数紹介されています。また、越境を経験した越境人材が直面した葛藤や成長、組織に持ち帰った変化が具体的に描かれ、成功体験だけでなく、試行錯誤や失敗から得た学びも率直に語られています。そのリアリティを感じながら「自分だったらどうする?」「自社ならどうする?」と、自分ごととして読み進めることができます。
3. 組織が直面する“壁”に切り込む
越境は良いことばかりではありません。人事評価の仕組みとのずれや、受け入れ側・送り出し側双方のカルチャーギャップなど、導入の際に立ちはだかる“壁”は少なくないのです。本書はその現実から目をそらさず、企業が直面する課題を丁寧に取り上げています。だからこそ、越境を導入する企業が事前に備えておくべき点や、社内で理解を得るための工夫など、現実的に活かせる示唆が得られるはずです。
4. 実践のヒントが満載
理論や事例の紹介にとどまらず、「どう導入すればよいのか」「人事部門は何を準備すべきか」といった実践的な問いに対して、明確なヒントが示されています。プログラム設計のステップや、越境人材を組織に戻したあとの活かし方までが具体的に描かれており、理念で終わらず、明日からの実務に直結する内容になっています。人材育成や組織開発に関わる方にとっては、すぐに活用できる手引きとしての役割も兼ねています。

私たちローンディールとしての想い
この本を読むと、越境が個人のキャリアにとどまらず、組織や社会をも大きく動かす可能性を持っていることが見えてきます。新しい環境に飛び込むことで人は変わり、その変化が組織に新しい風を吹き込み、やがて産業や地域を越えて社会全体をしなやかにしていく。ローンディールがこの10年で目の当たりにしてきた変化が、丁寧に描かれています。
越境を検討している企業にとっては制度設計の具体的な参考に、越境を望む個人にとっては自分なりの越境を見つけるための道しるべになればと思います。
本書はそれぞれの立場において、気づきを与えてくれる一冊です。
私たちは、越境を単なる人事制度として広げてきたわけではありません。願うのは文化として根づくこと。一人ひとりの越境ストーリーが積み重なり、共鳴しあい、やがて組織や社会を動かす力になる。そんな未来を思い描きながら、この10年取り組んできました。
今回の1冊は、その歩みを言葉にし、多くの人と共有するための大切な一歩です。この本が、これから越境に挑戦する人にとっての背中を押し、また企業にとっては実践の手引きとなることを願っています。
あなたにとっての「越境」とは?
『越境人材』は、キャリアに悩む人、制度設計に取り組む人事担当者、変革を求める経営者、そして新しい社会をつくろうとするすべての人に開かれた一冊です。
ぜひ手に取り、自分自身の物語に重ねながら読んでみてください!
きっと、ご自身なりの「越境のかたち」が見えてくるはずです。
私たちと一緒に“越境”を始めてみませんか。

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