ローンディール、10周年と新たな挑戦〜越境の熱を、もっと組織へ、もっと社会へ〜

創業から10年。ローンディールは、新たな経営体制のもとで次なるフェーズへと進みます。「レンタル移籍」という新しい人材流動のかたちを社会に問いかけてから10年。私たちは、越境の価値を信じ、その可能性を多角的に広げながら歩んできました。
そして2025年7月。10年を節目に、創業者・原田未来からバトンを受け継ぎ、後藤幸起と大川陽介の2名が代表取締役に就任しました。
越境を通して、組織における熱源の創造と循環を加速させる──。その挑戦をローンディールがどう加速させていくのか。これまでの歩み、そしてこれからのローンディールが目指す未来について、新代表より所信を伝えさせていただきます。
ローンディール・代表取締役
後藤幸起 大川陽介

(代表取締役 大川陽介(左) / 後藤幸起(右))
「越境」の拡張と深化──10年を振り返って
2015年、「レンタル移籍」という前例の少ない取り組みからスタートした私たちの事業は、さまざまな領域へ進化してきました。
この10年でわかったのは、「越境」の奥深さ。起点となるWILLや目的、越境先との価値観の重なり、事業フェーズや人間関係などは、これが正解であるというパターンはありません。私たちは、越境者をはじめとする関係者にひたすら向き合い、共創しながらその価値やノウハウを磨いてきました。
そして、より多くの人や組織に越境の価値を届けるために、短期間・短時間の社外兼務型越境プログラム「side project」やオンライン型の「outsight」。また地域やNPO向けなど、越境のかたちそのものも拡大させてきました。
こうした取り組みの結果、これまでに大企業を中心とした約150社・1,000人に越境機会を提供することができました。副業解禁の潮流や人的資本経営の高まりを背景に、越境という言葉自体も社会に根付きつつあります。

(ローンディール 代表取締役 後藤 幸起)
なぜ今、2名代表制なのか
今、越境を加速させていくために2人体制で取り組んでいきます。
後藤は、これまでも取締役として事業戦略や組織運営において社内を動かしてきました。一方、大川は「WILL発掘プログラム」を軸としたWILL ACTION Lab. の所長という役割を担いながら、レンタル移籍の思想や価値を社会に広げることに力をいれてきました。
この「内と外」の異なる強みを掛け合わせることで、ローンディールという組織がより多面的に、しなやかに展開していけると信じています。
また、よりフラットな組織でありたいという思いも込めています。これからのローンディールは、メンバーひとりひとりが熱源となり、社内外での熱対流をおこしていきたいと考えています。代表の2名だけではなく、ローンディールに関わるメンバーの個性を活かし、みんなで組織と越境文化を盛り上げていきます。

(ローンディール 代表取締役 大川 陽介)
次の10年へ。ローンディールの新たなチャレンジ
11年目に入り、私たちは新たなフェーズへと歩みを進めます。
10年間越境と向き合ってきた中で感じたことは、組織や社会に変化を起こすには、物理的に「人」が動くだけではまだ難しいということです。その人が持つ「熱い想い(WILL)」と、「実践の中で磨かれた知(CAN)」の両方が動き、ぶつかり合うことが重要だと考えるようになりました。これらを持つ人を「熱源」と呼んでいます。
この「熱源」を発掘し循環させることが、さらに組織の創造性を高め、イノベーションや変革を引き起こすカギだと確信しています。
そこで私たちは、単なる人材流動にとどまらず、「組織」がどうやって越境を活用して「熱源」を創造し、循環させていくかを探究 / 実装させていくことに挑んでいきます。

最後に──熱源の流動化にむけて
改めて、これからの社会には「熱源」が必要だと考えます。自らが動くことで周囲に熱を伝播できるような人材。それが一人また一人と動き出し、組織の壁を越えてぶつかり合いながら熱対流を起こす。ローンディールが目指すのは、そんな「熱源の流動化」です。
越境は、目的ではなく手段。私たちは越境という方法を通して、個人が輝き、組織が創造性を高め、社会がしなやかに進化する未来をつくりたいと考えています。
そのために、これからも越境の可能性を問い続け、実装し続けていきます。
ここまでローンディールを支えてくださったみなさま、越境に挑戦してくれたみなさま、共に価値を探求してきたみなさまに、心からの感謝をお伝えします。
これからも一緒に、「熱い想いと洗練された知がめぐる社会」をつくっていきましょう。

Fin