WILLを言語化して“夢中”を見つけたら、人生も仕事も、挑戦できる自分に変わった
トヨタ紡織株式会社では、正解のない時代の中で、“自分の意志=WILL”で動ける次世代リーダーを増やすべく、選抜型育成プログラム「CDP(クリエイターズ デベロップメント プログラム)」をスタートしています。
そしてその中核に、ローンディールが提供する「WILL-ACTIONサーキット」を導入しました。社員一人ひとりが自分のWILLを言葉にし、WILLを軸に100個のACTIONを目指す、3ヶ月の超実践型のプログラム。本業とは関係ないアクションでもOK。また、ゴールは自分で決めるというユニークさがあります。
そこで今回、2025年にWILL-ACTIONサーキットに参加し、自分のWILLを深掘りしたことで「夢中になれることを見つけた」という生技統括部・生技企画室所属の垰田真吾(たおだ・しんご)さんに突撃インタビュー。夢中に出会えたことで、仕事への好影響も生まれ、社内に新しいつながりも広がったという垰田さん。なぜそうした変化が生まれたのか。お話を伺いました。
目次
自分のWILLを言語化したら見えてきた
「夢中になれること」
―WILL-ACTIONサーキットは「自分のWILLを軸にアクションを起こす」プログラムです。自身のWILLを言語化したことでどのような発見がありましたか。
これまでも、就活や自分の環境が変化したタイミングなどで「自分の軸」や「自分のやりたいこと」を考えるような機会はありました。
ただ、本を参考に自分ひとりで考えるくらいだったので、「自分はこういう考え方なのかな」という感覚レベルでした。でも今回のワークで、過去・現在・未来を深掘りするプロセスを丁寧に踏んだことで、「自分はこういう思考なんだな」とはっきり言語化することができました。
仲間と対話をしながら、というのも良かったですね。ペアワークでパートナーに話すことで、「自分が思っている以上に大切にしていること」や、「腑に落ちていない部分」などが浮かび上がってきて。自分のWILLの精度が上がり、より立体的に見えた気がします。

―ちなみに、どんなWILLが見えてきたのですか。
これまで研修を受ける際には、「こういうアウトプットが求められているだろう」と先回りして考えて、模範解答を意識して取り組んできました。でも今回は講師の方が何度も「自分のWILLを大事にして」と励まし、後押しをしてくれたおかげもあり、仕事中心のWILLではなく、『個人のWILL』を考えてみようと発想を変えました。
ワークでは、ビジョン・ミッション・バリューで分解して考えるのですが、まず、WILLを自分のありたい生き方と捉えた時に、目指したいビジョンは「ワクワクして目が覚めて、夜満ち足りて眠る状態」なのではないかと辿り着きました。
それに向かうためのミッションは、「夢中になれることで、工夫・創造・発信をする」ということ。その根っこには、「夢中になった時間の総量が、人生の豊かさにつながる」というバリュー(価値観)を持っているためです。

―素敵なWILLですね。そのWILLに対して自ら活動を起こすのがWILL-ACTIONサーキットですが、「やることを好きに決めていい」という中で、どのようなアクションをしたのでしょうか。また、どういうプロセスでアクションを決めたのですか。
気心の知れた仲間とPC向けゲームの制作に取り組みました。
プロセスとして、最初に「自分が夢中になれることって何だろう?」と考えたんです。ここが自分にとって大事なポイントで、自然と「自分の好きなこと」に立ち返りました。
小学生の頃からファミコンに触れてきた世代だったので、ゲームが大好きだったことを思い出しました。また、同じ趣味を持つ仲の良い小学校からの幼なじみがいるのですが「何か一緒にやりたいよね」という話を以前からしていたんです。
最近は個人で制作する「インディーゲーム」というジャンルが盛り上がっていて、開発環境も整ってきています。そうした背景がある中で、「ゲームは遊ぶばかりだったけど、今なら自分たちでも制作にチャレンジできるかもしれない」と話し合ったことと自分のミッション「夢中になれることで、工夫・創造・発信をする」とが一致したこともあり、「仲間と一緒にゲーム制作に取り組む」というアクションを決めました。
まだ形にはなっていませんが、研修が終わった今も継続して進めています。
―大好きなゲームに加えて「仲間と一緒に」というのも大事な要素だったのですね。
はい。「人は誰かと関わらないと生きていけないし、他者に貢献し、協力し合うことが大切」というアドラー心理学の考え方に共感しています。
ですので、仕事でも同じですが、助け合いながら何かを形にしていく関わり方をしたいと考えています。その前提があるので、仲間というキーワードが自然と出てきたのだと思います。
ゲーム制作に夢中になったことで、
仕事にも好影響が生まれた
―夢中になれることを見つけた一方で、時間を捻出することが大変ではありませんでしたか。
仕事が忙しいと「疲れてるし、今日はやめておこう」と理由をつけてしまいがちですが、WILLを言語化したことで、「自分が大切にしたいもの」がはっきりしたんです。だからすきま時間の利用など計画的に取り組んだり、多少疲れていてもなんとか時間を捻出してやろうと思えるようになりました。
研修が終わった今も続けられているのは、「研修だから」という理由ではなくて、自分が大切にしたい思いを研修を通じて明確にできたからです。仲間と一緒に同じ目標に向かってチャレンジしたいという気持ちがあるので無理なくできています。
それに、ゲーム制作をはじめたことで、逆に、時間を効率的に使えるようになったんです。
―それはどういうことでしょうか。
ゲーム制作の経験が「効率化」のヒントになりました。仲間と3人で作っているんですが、全員仕事や家庭があって、思うように進まないこともあります。それをどうにかしたいと思って、AIを活用してプロトタイプを作ったり、書籍から学んだ効率的な作業の進め方や意思決定の工夫など試行錯誤を繰り返しました。
その時、気づいたんです。「これって仕事にも使えるよな」と。 それで、仕事に取り組むときにもゲーム制作で得た効率化の方法を取り入れてみました。おかげで、ダラダラ仕事をすることもなく、時間をうまく使えるようになったと感じています。
―それは大きな変化ですね!
はい。仕事もプライベートも、どちらかを削るのではなく、両方を大切にしながら効率的に進める。そのための時間設計や学んだことを広く活用してみることが、自然と身についてきた気がします。
今までは“ワークライフバランス=理想の姿”だと思っていたんです。仕事とプライベートを分けて考えるということ。でもそういう考え方だと、仕事では自分の担当範囲を守りたくなるんですよね。プライベートも大事にしたいから、「ここまでが自分の仕事」「それは僕の担当じゃない」という姿勢だったと思います。
でも、ネットで「ワークライフインテグレーション」という概念を知ったとき、すごくしっくりきました。仕事とプライベートをバランスさせるのではなく、一体のものとして捉えて、相互に良い影響を与えるという考え方です。
おかげで、以前よりも新しい仕事に挑戦してみようと思えるようになりました。仕事を通じて得たことをプライベートに活かせるかもしれないし、ゲーム制作で得た知識や工夫が仕事に役立つかもしれない。
人生の時間は限られているから、相互にいい影響を与えあえれば、仕事も自分のやりたいことも可能性がもっと広がる。そう考えるとどちらにも意欲的になれます。今回の研修を通じて、そう強く感じました。

部署を越えて生まれた
“応援してくれる仲間”という存在
ー垰田さんのお話を伺うと、WILL-ACTIONサーキットが人生にも仕事にもいい効果をもたらしていることがわかりました。ちなみに、30名ほどの受講者同士で対話したり相談したり、部門を超えてつながりあう機会もあったと思います。それは垰田さんにとってどんな意味がありましたか。
実は、今でも当時のメンバーと定期的に飲みに行ったりしています。
グループワークで、ゲーム好きな人とたまたま一緒になり、自分の取り組みにすごく興味を持ってくれて。初対面なのに後押ししてくれる人がいて驚きましたし、社内で理解者や応援してくれる仲間が増えたのは大きな推進力になりました。
メンバーにはグループ長も多く、仕事で困ったときに部署を越えて相談できる相手にもなりました。誰に聞けばいいか分からない時に、問い合わせ先の部署に受講仲間がいて気軽に助け合える関係性が構築できたのはとても助かっています。
仕事の延長で話す相手はいましたが、ここまで自己開示する機会はありませんでした。この研修が初めてです。みんな前向きでポジティブな考え方を持っているので、いい影響を受けています。

―ゲームの話は本業と離れているので、会社の人には話しづらい面もあったのでは?
最初はすごくありました。でも先ほど話したようにみんなが自己開示しているので、抵抗がなくなりました。とはいえ、さまざまな考え方の人がいますので、自分の今回の取り組みが記事になって大丈夫かな…という不安も、正直あります(汗)。
でも、CDPをこれから受ける人にとって、僕の話を通じて前向きにとらえる機会になったらいいなという気持ちの方が大きいですね。
―個人のWILLを会社が応援してくれるというのは、本当に素晴らしいと思いますので、垰田さんがそれを発信することに、とても意味があると思います。
僕自身、WILLを深掘りしてアクションを起こしたことで、「プライベートで得た学びが仕事に活かせる」と気づけたのが本当に大きかった。社員一人ひとりが、自分の好きや得意を仕事につなげられると、効率も上がると思っています。
強制ではなく「好きだからやる」状態をつくれば、本人にとっても会社にとってもプラスになると実感できました。だから、いい取り組みだと思います。
ー最後に。今後、どんな人がWILL-ACTIONサーキットを経験すると良いと思いますか。
「仕事をひと通りこなせるようになって、次はどうしようと考えている世代」が一番合うんじゃないかと。「このままでいいんだっけ?」「自分の人生、これからどうしたいんだろう?」と考え始める時期って誰にでもあるんじゃないでしょうか。
そういうタイミングでWILLに向き合うことで、「自分にとって大切なこと」が見えてきて、自分の働き方や人生を見直すいいきっかけになるんじゃないかと思います。自分自身がまさにそうだったので、どんどんおすすめしたいですね。

ーありがとうございました!
協力:トヨタ紡織株式会社
文・インタビュー:小林 こず恵
提供:株式会社ローンディール
https://loandeal.jp/




