野村證券が「レンタル移籍」を導入。 業界を越えて探索し、事業を推進できる人材の育成を目指す。
株式会社ローンディール(東京都港区、代表取締役社長:原田 未来)は、野村證券株式会社(東京都中央区、代表取締役社長:奥田 健太郎)に対して、人材が元の組織に在籍しながら期間を定めて他社で働く仕組みである「レンタル移籍」を提供しました。2022年5月より2名が移籍を開始します。
野村證券では、細分化する顧客ニーズに対応するため、商品・サービスの拡充やデジタル戦略の強化に取り組んでいます。今回のレンタル移籍では、移籍者がベンチャー企業でプロジェクトに主体的に携わり、意思決定する経験を通して、経営視点やマネジメントスキルを身につけることを期待しています。そして、従来の金融業界の視点に捉われずに、新たなビジネスを開発・推進できる中核人材の育成を目指しています。
【レンタル移籍導入に向けて】
人事、人材開発兼経営戦略担当執行役員の吉田 俊哉氏のコメントを掲載します。
「金融業界において求められる専門性の高度化に伴い、各人のタスクや責任範囲が細分化されてきています。そのため、幅広い視点で考えながら大きな課題に取り組む機会が今の若手社員には乏しいと感じています。また、リーダーシップ即ち役職と認識されがちですが、リーダーシップは役職に関係なく誰でも発揮できるはずです。ベンチャー企業という圧倒的なスピード感が求められる事業環境において、課題に対して自分なりに考え抜き、ステークホルダーに解決策を説いて、周囲を巻き込む経験をして欲しいと思います。」
【レンタル移籍者と移籍先企業】
■本社勤務 男性(32歳)
そば・ソフトクリーム・総菜等の食産業向けロボットサービスの研究開発および販売を行うコネクテッドロボティクス株式会社(東京都小金井市、代表取締役:沢登 哲也)で業務を開始しました。ロボットの販売や、事業提携・サービス開発を含めた事業機会の創出に挑戦します。
■営業店勤務 男性(30歳)
パンや総菜等、店頭で売り切るのが難しい食事とエンドユーザーを繋ぐフードシェアリングサービス「TABETE」の運営を行う株式会社コークッキング(埼玉県東松山市、代表取締役:川越 一磨)で業務を開始しました。TABETE加盟店の拡大や、新プロジェクトの事業企画・立ち上げに挑戦します。
なお、金融業界の導入は昨年より増加傾向にあり、2021年は新規導入企業の約3割を金融業界が占めました。過去の導入実績として、三井住友フィナンシャルグループ、あいおいニッセイ同和損保、三菱UFJ銀行、東京海上日動火災保険、住友生命保険、第一生命保険(導入順)、他があります。
今後も、ローンディールは「レンタル移籍」を通じて、大企業における人材育成や、イノベーションを創出できる個性・多様性を活かした組織作り、およびベンチャー企業の事業推進を支援してまいります。そして、一人でも多くの人が境界を超えてお互いに刺激を与えあい、挑戦が波紋のように広がっていく社会の実現に向けて取り組んでまいります。
●関連イベントのご案内
「修羅場こそが成長の鍵? ベンチャーにレンタル移籍した大企業人材のリアルな声」サントリー、東京海上日動、東洋製罐のレンタル移籍者が登壇
「期待人材に成長機会を提供したい」「修羅場経験を積ませたい」
このように考える人事の方も多いのではないでしょうか。実際、不確実性の高い環境で意思決定を繰り返すことで、自主性やリーダーシップ、経営者目線を育みたいと考え、レンタル移籍を導入する企業が多くいらっしゃいます。
本セミナーでは3名のレンタル移籍者をお招きし、
・どのような修羅場経験があったのか?
・その時、どのように向き合い、乗り越えたのか?
・大企業に戻ってから、その経験はどう役立っているか?
レンタル移籍者のリアルな経験談を通して掘り下げてまいります。
【開催概要】
日時:2022年5月23日(月) 15:00~16:30
場所:オンライン開催(zoomウェビナーでの配信を予定)
詳細・お申し込み:https://loandeal.jp/events/19846