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「side project」の効果検証に関する研究成果が人材育成学会で発表されました。大企業社員のスタートアップへの越境が、現職場での成長行動に与える長期的な影響を調査

株式会社ローンディールが提供する社外兼務型越境研修プログラム「side project」の参加者を対象に、株式会社KDDI総合研究所の研究者である池田直樹氏・石谷雄一郎氏が調査を実施し、その研究成果が2025年12月に開催された人材育成学会の年次大会で発表されました。

本研究は、大企業社員がスタートアップのプロジェクトに越境する経験を通じて、現職場での成長行動にどのような変化が生まれるのかを分析したものです。特に、プログラム終了直後だけでなく、終了から1年以上が経過した後の行動や意識の変化に着目し、越境学習の長期的な効果を検証しています。

▶KDDI総合研究所の調査結果の内容はこちら


■調査の概要

本研究では、「side project」の参加者を対象に半構造化インタビューを実施し、越境経験後の認知・行動の変化を分析しました。

      • 対象:2023年9〜11月期・2024年1〜3月期の参加者12名
      • 実施時期:2025年9〜10月(プログラム終了から1年以上後)
      • 調査内容:参加理由、越境先での経験(葛藤・成功体験・意識変容)、プログラム終了後も継続している行動・意識の変化

■調査から見えてきたこと

今回の調査では、参加者がスタートアップでの越境経験を通じて、自身のスキルや強みに対する見方を更新していることが確認されました。

参加者の多くは、越境先で自分のスキルが異なる文脈で評価される経験をしています。これにより、これまで当たり前に使っていたスキルの価値に気づいたり、複数の経験や強みを組み合わせることで貢献できることを実感したりするなど、自己理解が深まる傾向が見られました。

また、そうした気づきは一時的なものにとどまらず、プログラム終了後も現職場での行動に影響を与えていました。参加者からは、自分の強みを活かそうとする動き、新しいスキルを獲得しようとする動き、業務への向き合い方の変化などが語られており、越境後1年以上が経過しても成長行動が継続していることが示されています。

インタビュー内容からは、主に以下の3つの変化が確認されました。

  1. 自分の「強み」の再発見
  2. スキルの軸の確立
  3. 成長への自信と意欲の向上


■越境経験が成長行動につながる理由

研究では、こうした変化を「ジョブ・クラフティング」の観点からも考察しています。ジョブ・クラフティングとは、個人が自身の価値観や強みに基づき、仕事の意味や進め方を主体的に再構成していく行動を指します。


スタートアップという、意思決定の速さや役割の近さ、裁量の大きさがある環境に身を置くことで、参加者は自身のスキルや経験、価値観を新たな視点から捉え直します。その経験が、現職場に戻った後も「自分の強みをどう活かすか」「どのようにスキルを伸ばすか」を考え、主体的に行動するきっかけになっていると考えられます。


今回の研究は、越境学習が単なる一時的な刺激や非日常体験ではなく、参加者の自己理解を深め、その後の持続的な成長行動を促す可能性を示すものです。

※ジョブ・クラフティング: 個人が自身の価値観や強みに基づいて職務を能動的に再構成する行動



■今後について

「side project」は、大企業社員が現職を続けながら、スタートアップのプロジェクトに参画する社外兼務型越境研修プログラムです。2023年6月の本格開始以来、企業の人材育成や次世代リーダー育成の一環として、大企業30社・289名に越境機会を提供してきました。


ローンディールは今後も、越境学習が個人のキャリア形成だけでなく、現職場での行動変容や組織変革にどのようにつながるのかを可視化し、その価値を社会に発信してまいります。


【関連情報】

本研究の背景にある効果検証の取り組みについては、こちらもあわせてご覧ください。

キャリア自律を促進する越境学習の効果と測定方法~東京ガスの事例とKDDI総研との調査結果から探る~


【「side project」について】
 社外兼務型越境研修プログラムの詳細はこちら:https://sideproject.jp/

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